頑張って資格を取っていざ憧れの保育士さんに…✨
でも実際働き始めると保育士の仕事は体力面でも精神面でもとってもハード、「もう辞めたい」という思いがよぎったことはありませんか?
今回はせっかく憧れの保育士になったにもかかわらず多くの人が「保育士を辞めたい!」と思ってしまう理由や、現状を変えるための解決策についてご紹介します。
手取りが本当に10万円台前半…保育士の理想と現実
小さい子が好き、人の成長を側で支えたい、子供の頃憧れたあの先生のようになりたい等、保育士を目指すきっかけは人それぞれあると思います。
しかし、実際に保育士になると保育以外の仕事も多く、理想と現実のギャップを感じる方が多いのではないのでしょうか?
実際に、保育士資格は国家資格なのに給料が低いと問題になっています。
どのくらいの手取りになるのかというと、地域にもよりますが本当に10万円台前半という事実…。
一人の社会人として純粋な気持ちだけではやっていけない現実に「辞めたい」と思うのは自然なことです。
辞めたいと思う7つの理由
1.休みを取りづらい
保育士は休みを取得しづらい仕事の一つです。
土曜日の園児の受け入れをしている園も多く、また、「一時預かり保育」「夜間保育」を実施している園は休日に開園しているため、週末に休みを取れなかったり、希望している日程で休みが取れない現状に不満を持つ先生もたくさんいます。
シフト制の為自分のわがままを通すわけにも行かず、直前に他の先生の代理で出勤しなければならなくなったり、泣く泣く友達との予定をキャンセルしたり…。
なんのために働いているのかわからなくなりますよね。
2.人間関係が面倒
人としての相性、組織の体質、女性社会特有の派閥があったり、苦手なお局さんがいたり。人間関係に悩まされる保育士はとても多いです。
1つのクラスを複数人で担当する場合がほとんどですが、組む相手によって仕事のやりやすさは大きく変わります。保育観の合わない先生と組むとクラスの雰囲気も悪くなったり、出口の見えないストレスに悩まされます。
保育園は閉じた関係性のため、その中で関係性がこじれてしまうと大変です。
早めに第3者に相談しましょう。
3.持ち帰りの残業が多い
保育士は意外と事務仕事がものすごく多いんです!そして残業になる!
慣れるまでは仕方ないと思って持ち帰っていたのに、いつの間にか当たり前になってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。しかも正規の残業ではないので残業代は出ない。
保育士って事務仕事のイメージないですよね。でも実際は子供が帰った後にお便りや指導案を書き、創作物や行事の準備をします。
本当に保育士の仕事って幅広いんです。なのに全然知られていない。
私はタクシーのおっちゃんに言われた「子供と遊んでるだけでお金もらえるなんていいよね〜」の言葉、忘れられません。
そんなことないのに…。
4.向いてないと感じる
保育士をしていると常にあるこの悩み、私も子供と向き合う場面でいつも思います。
子供って純粋で可愛くて尊くて
どう接したらいいのかわからなくなってしまうんです。
ぜんぜん言うこと聞いてくれないし。
こんなことで叱っていいのか?でもいたずらを繰り返すし。
どう伝えたら傷つかないか?厳しめに伝えたほうがいいのか?
永遠に考え込んでしまいます。
さらに、子供を怪我させてしまったり対応ミスで保護者クレームを招いたりして、不甲斐なさで落ち込み、でも先輩からは「切り替えて!」と言われて。
もう自分は保育士に向いてないんじゃないかと思うこともあると思います。
でも、経験を積めば積むほど様々なことに対応できるようになっていくので、あまり気にせずわからないことがあったら周りに頼りましょう。
頼りやすい雰囲気の園でなくそれがさらに自分を追い詰めていると感じたら、勇気を出して環境を変える一歩を踏み出しましょう。
あなたにあった園がきっと見つかります。
5.保育という仕事の責任の重さ
保育の現場で働くものにとって一番大切なのは「子供の命を預かる仕事」という認識を持つことです。保護者も保育士を信頼してくれているから大切な子供を預けられるのです。
この「子供の命を守る仕事」という責任の重さはやりがいでもあり、保育士という仕事の辛さでもあると思います。
現場でヒヤッとする場面に出くわすたび得体のしれない恐怖に一日中縛られたり、けんかを止めにいった数秒で他の子が怪我をしたりして自責の念に押しつぶされそうになったり、皆さん何度もあるのではないでしょうか?
でもその責任を自覚できていることこそ保育士としてとても重要です。
自身を持って!
6.保護者からのクレーム
保育士として避けられないクレーム対応。
真っ当なご意見であれば、改善に向けて対応すべきですが、理不尽なクレームも少なくはありません。
集団生活をする上で守るべきルールの無視やプライベートなことへの干渉など、保育士に向けてモンスターペアレンツと呼ばれるクレーマーからのクレームも増えています。
対処法としては、一人で抱えず、園全体の問題として対応することです。先輩や園長に相談しながら、園としての姿勢を見せていきましょう。
もしなにも協力してくれない先輩だらけなら、園が問題です。あなたが心をすり減らす必要はないので、その環境を変えることを考えましょう。
7.仕事量に見合わない給料
記事の冒頭でもお話したお給料問題。
お話したとおり保育士の仕事は多岐にわたり責任も重大、持ち帰って残業するほど仕事量も多いのに、なんといってもお給料が安い!
子供の笑顔があるのでなんとか頑張れるけど、プライベートで使えるお金がなかったり、貯金ができなかったりすると不安だし現実問題続けられないですよね。
そんなときは勇気を出して少しでも待遇の良い職場に転職するのがおすすめです。今すぐ転職とはいかなくても、転職サイトに登録だけでもしておくと良いです。
もう限界と思ったときにすぐ求人を探せるのは心のお守りになります。
辞めたいと思ったときに取るべき行動
まず信頼する第3者に相談しましょう。1人で抱え込まないように気をつけて下さい。話すことで自分自身は何が不満なのかはっきりします。もし改善できそうな不満だったら先輩や園長に相談することで、ほんの少し働きやすくなるかも。
しかし、そもそも園の方針が合わない等、改善が難しそうであれば容赦なく退職・転職を視野に行動を起こしましょう。
辞めたいと思ったときにやること、考えることをリストにしました。
- 転職サイトに登録、信頼できるプロに相談する。
- 自分の不満の正体をつかむ。
- 不満の正体がわかったら、そこから転職先の条件を明確に決める。
- 転職の時期を決める。
- 転職の意思を伝える。
細かく挙げればまだまだありますが、ひとまずの流れとしてはこのような感じをイメージして貰えれば問題ありません。
まず、どんな転職先があるのかを知るためだけの目的でもいいので転職サイトに登録してみるといいと思います。
わりとすぐ、”今よりまし”なところが見つかります。
退職・転職するときの注意点
絶対に限界ギリギリまで頑張ろうとしないで下さい。消耗しきった後に退職しても休養期間が必要になってしまい、思うように転職活動が進みません。
もっとギリギリだと、退職の決断が自分では出来なくなってしまいます。
環境を変えようとしても行動に移すこと自体エネルギーが必要なので、自分が元気なうちに、正常な判断ができる状態のうちに、転職サイトの登録だけでも済ませておくとあとが楽です。
また、自分の譲れないこと、条件、それらの優先順位をはっきりさせておくことがとっても重要になります。
残業が耐えられないと感じての転職なら、残業がない転職先を選ばなければ再度転職を考える羽目になってしまいます。転職の目的や転職先の条件を見失わないように注意して下さい。
また、どんなに転職活動が長引いても転職先はできる限りに妥協しないようにしましょう。
/プロのコンサルタントが最後までサポート!\